リハビリ/その1

初めの頃のリハビリは、主に手足のストレッチだった。
こんなので動くようになるのだろうかと不安でいっぱいだったが
事故後、初めて足が動き出してから、不安が解消されていった。

リハビリを担当してくれていた先生は、K先生とS先生だが
実はもう一人、陰のリハビリ先生みたいなのがいた。

     息子です。

息子は、学校とバイト先が病院に近いこともあって、毎日病院に来てくれた。
そして、いつも時間をかけてストレッチをやってくれた。
高校までずっと野球をやっていたおかげで、ストレッチはよく知っていた。
少しずつ足が動くようになってきてからは、
リハビリの先生の見よう見まねで、
リハビリでやっているメニューも取り入れていってくれた。
だから、1日に3回 リハビリをやっていたようなものだ。

手術の日も近づいた頃、執刀医の先生が診察して言った。
「もしかしたら、化けるかもしれない。」 え、何???
「歩けるようになるかもしれない。」 と、言ってくれた。
足を下に蹴る力が、少しずつ出てきているらしい。 
自転車に乗っていたからだろうか???

     ラッキー!!!

「先生、自転車に乗れるようになりますか?」 と、聞いたら
「それは、欲張りだ。」 と、答えが返ってきた。 ははは~~~
良くて車いすと言われていたのが、
歩けるようになるかもしれないと変化したのだから
それだけでも喜ばないとね・・・  はい、めっちゃ喜んでました~

手術が終わった頃から、座る練習のリハビリが始まった。
ベッドの上で先生が座らせてくれるのだが、自分で座れない。
肩が重い、痛い、背筋が伸びない、姿勢が保てない・・・
腹筋や背筋に全く力が入ってこないらしい。
先生の支えがなければ、座ることもできないのだ。
それも痛くて痛くて、早く寝かせて欲しかった。
数日、座る練習のリハビリをしていたら、座れるようになってきた。
短時間ではあるが、自分の力で座っている姿勢を保持できるようになった。

座れるようになってきたら、次は車椅子に乗る練習が始まった。
自分では乗れないので、先生に乗せてもらうのである。
車椅子での姿勢がつらい・・・ お尻が沈んで肩が痛い!
車椅子に座る練習もリハビリだぁ~
車椅子練習が始まって、2~3日後、リハビリ室に行きましょうと言われた。

     何それ???

今までベッドの上でリハビリをやっていて、車椅子に乗り始めたばかりなので
リハビリ室というものがあるのを知らなかった。
車椅子に乗せられて、病室を出る。
検査などで病室を出るときもベッドに寝て上を向いたままで
天井しか見ていなかったので、初めて見る景色だ。
エレベータに乗って地下へ行く。 リハビリ室は地下だった。
初日は、リハビリ室の見学程度で、先生が病院内を案内してくれた。
玄関から外に出て、外の景色を見せてくれた。
すごく懐かしかった。
20日ぶりくらいで、外の空気を吸った。

そして、病室に戻り、リハビリ以外の時でも車椅子に乗れるようにと
看護婦さんを呼んで、リハビリの先生から看護婦さんへ説明がなされた。
まずは、車椅子からベッドに移る練習。
車椅子をベッドに横付けし、看護婦さんに抱きかかえられて、立ち上がり
体を90度回転させて、ベッドに座る。
そして、今度はベッドから車椅子へ乗り移り。

このとき看護婦さんが、「軽い」 と、言った。
抱きかかえ上げられるときに、私は看護婦さんの肩に手を置き
できるだけ自力で立ち上がろうとしていたのである。
そのため、看護婦さんは私を軽々と持ち上げた。
もしかしたら・・・ と思ったので
看護婦さんに前に立っててもらうだけにした。
そして、看護婦さんの肩に手を置き、自力で立とうとした。

     立てた!!!

転けないように補助してもらえば、自力で何とか立てることがわかった。
足を下に蹴る力が、少しずつ戻ってきているのだ。

     リハビリ3週間
     補助有りで立ち上がれるようになった!

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